京都SJCD 第4回例会活動報告~京都SJCDの活動報告~

2017/12/05

土曜日は土屋先生も交えて忘年会を行いました。途中からは舞子さんにも登場してもらい大変盛り上がりました。京都らしい忘年会となりました。

日曜日の例会は一日土屋先生の講演会でした。

 

SJCDの治療コンセプトの基本的な考え方である、審美、機能、構造、生物学的安定について、まず初期の診査としては審美的要素、機能的要素を行い、補綴物を除去した際に、残存歯の構造力学的要素の診査、生物学的要素の診査を行うこと、そして補綴物を除去した後の状況を把握したうえで、2回目のコンサルを行うが、必ずしも理想的なゴール設定をできるとも限らないので、どこまで妥協できるか時間軸を考慮しながら治療計画の立案が重要であることを教えていただきました。つい理想像を追い求めて計画立案を行いがちですが、しっかりと患者さんがどこまでを望んでいるかを聞き取り、術者側の治療オプションとして何が選択できることを考えておく必要があります。

また細かい内容として、セラミック修復のポイントとしてべニアリングポーセレンの厚みが厚すぎると破折のリスクが高まるので、コーピングの形態を考慮しないといけないことや、歯肉の形態のコントロールのためのプロビジョナルナルレストレーションの形態修正のテクニックも教えていただけました。咬合に関する新たな知見として、平衡側の咬合接触が顎関節を保護していたような症例も提示していただいたり、セファロ画像からオクルーザルカーブという概念も教えていただきました。このオクル―ザルカーブから外れていると、補綴物の破折を起こしやすいことも分かってきたようです。矯正のみにかかわらず、セファロ分析の必要性も感じました。まとめとして、日々の診療において、“診断においては、何を考えたか、治療においては、何を施したか、予後経過から、何を学んだか”ということを常に念頭に置いておくことの大切さをお話ししていただきました。

 

 

 

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