京都SJCD 第1回例会活動報告~京都SJCDの活動報告~

2018/04/09

土曜日はステップアップミーティングを行いました。3人の先生による症例相談でしたが、全顎的な治療を行うに際し、どこまで治療を行っていくか、骨格的に難しいケースに対して治療を本当に進めていくべきかなど、有意義な議論が行われました。

日曜日には今年度1回目の例会ということで、午前中は2人の会員発表を午後からは東京都でご開業の長谷川先生の講演会を行いました。

 

本多先生は上顎4前歯の審美的要素に関して写真分析を行い、補綴処置を行ったケースでした。 審美とバイオロジーの2点について、活発なディスカッションを行うことができました。初めての大きな場でケースプレを行った本多先生ですが、緊張したものの 自分の力を出し切ったと思います。また長谷川先生から貴重なアドバイスも得られ聴講された先生も参考になったと思われます。

橋本先生は左右差のある咬合関係を矯正処置と補綴処置で咬合再構成を行ったケースでした。 機能的な問題を工夫して問題解決をしたケースでした。インプラントポジションとボーンハウジングとの関係性など、長谷川先生からアドバイスをしていただき、さかんなディスカッションができました。 また、術後の反省をしっかりできていたことが素晴らしく、一段とレベルアップしていることを感じました。

午後からは、東京日本橋でご開業の長谷川先生の講演会でした。 ”思い込みからの脱却”と言うテーマで、熱く・面白く・エビデンスに基づいて 多くの臨床写真とともに御講演いただきました。

再生療法やインプラントなど素晴らしい臨床や歯周病の原因菌やスクリーングなど 臨床検査の大切さも教えていただきました。長年培ってきた歯科医療の常識は医科の世界では非常識であり、 もっと我々は、病気の本質を勉強しないといけないと実感しました。咬合再構成は格好いいですがそこから一生を通じて、患者の終末医療を考えた治療を考えない といけません。

伝え・継ぐ・残す。それが歯科医の責務であるとも教えてくださいました。 ラストは本当に感動しました。最高の講演会でした。

 

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