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京都SJCD 第3回例会活動報告~京都SJCDの活動報告~
2017/10/16
土曜日のステップアップミーティングは、バイセラミックを活用した根管治療についてという内容で八田先生にお話ししていただきました。無菌的治療を行うという根管治療の基本的な内容から、複雑な根管形態に適応する新しいファイルの紹介、バイオセラミックを活用した根管充填まで時間が足らないくらいの内容量でした。
日曜日の例会は日高先生の一日講演でした。
”修復治療における複雑化の回避とマネージメント”というタイトルで、
1。充填、修復のみで対応できるケース
2。クラウンレングスニングを必要とするケース
3。CRを決めて咬合再構成が必要なケース
4。ペリオを治さないといけないケース
5。欠損があるケース
6。矯正を必要とするケース
に分類して臨床症例を提示しながら各治療ステップでのポイントをわかりやすくお話ししていただきました。
歯周組織の状況に合わせた、修復物のマージンから軸面の形態のこと、組織はつねに成長し続けているため前歯部のインプラントは何年かに1回は再補綴が必要なこと、クラウンレングスニングを行う場合にはメイナードやコイスの分類を考慮して行うこと、CRを決めて咬合再構成をする場合に作業側顆頭が後方に移動するようなケースがあるので注意が必要なこと、ペリオを治す必要性のある場合に動揺歯の固定をする基準的な指標があること、欠損のある症例に対するオベイドポンティックやインプラント補綴と歯肉の厚みの関係のこと、矯正を行う場合には初診の情報と治療ゴールのイメージを矯正医、衛生士、技工士とともに共有しておくことが必要なこと、それぞれについて20年近い症例写真を見せていただきながら解説していただけたことは、大変印象深かったです。長期的に良好な予後をえるためにも必要なエッセンスをすべて学べた講演会でした。