京都SJCD 第4回例会活動報告~京都SJCDの活動報告~

2017/02/05

土曜日のステップアップミーティングは八田先生によるMTAセメントの臨床へのアプローチを根管治療や保存修復の考えをベースにインサービスとして講演してもらいました。

 MTAを理論背景をそれほど知らず使用してましたが、しっかり理解して使用するとかなり臨床の幅が広がることがわかりました。また随所に根管治療や八田先生のこだわりがあり、治療方や使用器具など、大変参考になりました。明日からの日常の臨床に大きな変化がありそうです。

 

日曜日の例会は、午前中高田先生、若井技工士の症例発表、午後からは長谷川先生の講演会を行いました。

高田先生のケースプレゼンテーションはローケーターを使用したオーバーデンチャーのケースプレゼンテーションでした。垂直水平的な顎位をしっかりと、ゴシックアーチを使用し、顎位を模索し咬合的なアプローチも煮詰めた素晴らしいケースでした。

上顎の残存歯を保存するか?抜歯するか?難しい選択ではありますがコンサルテーションを通じてアプローチしていけば補綴設計が変わった可能性はあるかもしれません。術後の予測しうるトラブルを理解していただければ、先生の補綴設計も良いかと思われます。願わくば、犬歯の形態を煮詰めたら更に良かったと思われる症例でした。

 

若井技工士のケースプレゼンテーションは、インプラントのポジション、スクリューホールの厳しいケースをいかにリカバーできるか?歯科医師のポジションを最大限にいろんなオプションを使ってフォローされていたケースプレゼンテーションでした。セファロやCTを読み取り、垂直的な顎位や3次元的な顆頭の確認を技工士自らされていることは素晴らしいの一言に尽きます。若井さんのような技工士をパートナーにもつ歯科医はいかに助けていただいてるか?再確認しました。

  

長谷川先生講演会

抜歯に至るまでになにが出来るのか?

 ペリオ専門医の長谷川先生が最先端の再生療法をテーマにベーシックなことからアドバンス的なことまでエキサイティングで、尚かつエビデンスや経験値に基づいた理論背景でご教授された素晴らしい講演会でした。

 なぜ骨ができないのか?それをいろんな材料やテクニックで行ってきた背景がありましたが、長谷川先生のいわゆるボーンハウジングを無視しては何をやっても良い結果が得られないことがようやく理解できました。インプラントのメンテナンスを重要視したプレースメントや成功への基準、骨補填材の選択、外科的な予後を考慮したジェントリーな手技目からウロコでした。

また惜しげもなく失敗ケースも提示なされリカバーの方法なども非常に参考になりました。長谷川先生の歯科医療にかける情熱に触れることができたことがなによりも収穫かもしれません!

 

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